unplugged

アンプラグド[unplugged]: 生楽器だけで演奏すること

2021.1.21 木 ボーイズラブ通称BLを読んでみた

以前から男という生き物が生物上女より美しい事は知っていた。大体の女は化粧をして化けないと素顔に華がないけど男は常にスッピン。マスカラしてビューラーして睫毛を傷めているからなのかもしれないけど男性のほうが睫毛多くて長い。孔雀が求愛行動をする時はオスが羽根を広げてメスを誘惑するんだっけ。雅やかな羽根のほうがメスだと思っていたのにメスにはTHE孔雀って感じのあの羽はない事をマレーシアの動物園で知った。BL漫画の中の男性達も皆あの動物園の孔雀のようだったな。まぁ実際は美しい孔雀ばかりではなく。だからこそBLという美しい者同士の想像上のお戯れがあるのだろう。

 

私は女王蜂のアヴちゃんとはらだ先生のコラボ作品が読みたくて即ポチって分厚い広辞苑のようなコミックが届いてから「BL特集!?」と心で叫んで知って驚いたくらい無知な注文をしたのだった。

 

目的のはらだ先生の読み切り以降の作品もとりあえず読んでみたけど、ヤル事しか考えてない作品達のオンパレードで全作品コンプリートできませんでした。はらだ先生の作品だけが他のものと全く異質でした。まぁアヴちゃんと作り込んだキャラクターと世界観だから当然ですね。

 

ネタバレ一切したくないのではらだ先生とアヴちゃんの作品については一切書きません。気になる人はポチってね!広辞苑の厚さのBL漫画特集が届くので家族に開けられないように気をつけてね!!表紙が素晴らしいから気づかれないとは思うけど!!!私は夫に「何これ。」と開封されましたがお互いスルーです!!!!大丈夫、わたしは元気です!!!!!

 

 

異性愛とか同性愛とか。無くなれば良い言葉だと思いつつその言葉を使えば伝えやすいという安直さに思考が絡め取られて同性愛という言葉を使う自分がいる。異性愛が通常とみなされるのは繁殖し人類が繁栄するための必要な価値観だろう。でも性的欲望は本能。子どもが作れない同士の性であっても性は性。

 

やはり同性愛者という言葉がナンセンス。気持ちは何処までもイノセンスでピュアなものなのに。

 

昔新宿2丁目の住人が「昔は彼女いたんだけど。無理なのよ。ヤレなくて。それで別れちゃって。」と言っていた。その場にいたお店の方たちはみんな通る道よね。という顔で頷きあっていた。その時、下心と書いて恋、という言葉を思い出した。恋愛には性がつきまとう。

 

いやいや、生きていく事に性がつきまとう。男らしく女らしくというのはある種呪いであるけれど、男らしく女らしくできないのも呪いではないか。こんな当たり前のことを素通りして20数年生きてきたのかと自分の井の中の蛙っぷりが甚だしかった。

 

性を超えて生。生を超えて性。

 

与えられた生殖機能を使うというのが人として正しい。などと定義されたらとても生きていけない。魂・心・肉体に矛盾無く生きる事に課題を与えられたら、早々に俗の幸せを諦めて心をまず殺さなくてはならない。そして肉体を呪わなくてはならないのだ。あるのは純粋な魂だけになる。

 

心と体のバランスの折り合いがつかない生殺し状態で魂だけ綺麗なまま生きるのは辛い。だから生きる為に沢山沢山沢山諦めなくてはならない。自分に正直に生きる、って強くならないと至極難しい。

性を通してその事を学ぶという体験。

性を通してのアイデンティティークライシス。

なんか性行為をしながら出家してるよなぁなんて思いながら。

 

BL漫画を読んだ感想というよりは同性愛について思うことになってしまった。

立て続けにBL漫画を読んだ人間の戯言です。

 

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