私とスジャータとの出会いは、母が購入してきたスジャータの1リットルの紙パックジュースだった。薄くて不健康な味がしたので、「果汁100パーセントのジュース買ってきて!」と催促したところ「それ安いから!それはそれで飲んで!いいジュースと使い分けて飲んで!」と言われた。
母が
スジャータを買わないように、スーパーに一緒に行く。
ついでに食べたいものをさりげなくカゴに入れる。
母が
スジャータに手を伸ばした時、「
あっ、もうジュース入れたから大丈夫~」と、
素知らぬ顔で当たり前のように言う役目を仰せつかっていた。
母は他のジュースが入っているのを確認すると、
スジャータを諦めた。
スジャータとの戦いは1リットルの紙パックジュースだけだと思っ
ていたのに、
数年前のある日の旅行先でソフトクリームを食べようとした時、
そのソフトクリームが自らを「
スジャータ」と名乗っていた。
どういうことかと言うとソフトクリームの機械本体に「
スジャータ」と書かれていた。
300円払って
クリーミーでミルキーで牛乳!って感じの〝
間違いない〟ソフトクリームが食べたいのに、
スジャータはきっと〝
スジャータらしい〟
ソフトクリームを提案するに違いない。
夫は無邪気に「ソフトクリームあるよ。食べれば?」
と言ってくる。
「だって、
スジャータって書いてあるよ。
スジャータは、、
スジャータは。。」
と言ったところで口をつぐんだ。
夫は微妙に育ちがいいから、きっと
スジャータを知らないのだ。
オーガニックなお母さんが
スジャータを買うわけがない。
知らない人に言ったってこの気持ちが分かるわけがない。。でも、旅行中なのだ私は。ソフトクリームが食べたいのだ私は。
私「チョコ味ください」
おばちゃん「はーい」
出てきたソフトクリームはパッサパッサの●●●
みたいなソフトクリームだった。潤いというものがまるでない。
パッサパッサの●●●みたいなソフトクリーム。
しかも血迷ってチョコ味。
味もチョコソースをソフトクリームにしたような。だが、不思議なことに怒りは湧いてこなかった。
むしろ感動していた。
スジャータは「裏切る」
ということを裏切らなかったから。
月日は流れて、
スジャータのことなんか忘れて私は日々の生活を営んでいた。
ところが、先日自分で書いたブログのせいで思い出してしまった。
スジャータは「褐色の恋人」と呼ばれているじゃないか。
それはつまり、スジャータ〜恋人の乳首は褐色。でも愛しています〜ということではないのだろうか??
大体の生娘の乳首は褐色しているわけで、誰もが褐色の恋人なわけです。
それなのに
スジャータの名前をわざわざ挙げて褐色の恋人???
トラックまで走らせて??
知らなかった。コーヒー飲まないし。
そしてこの回答者の
知っているのが当たり前感にゾクゾク。
スジャータは
wikiに載ってるほど著名な人物だった。
なんとあの釈迦に乳がゆを食べさせた娘、ということが判明。
wwwwwwww
釈迦出すなよww
私はこの褐色の恋人というフレーズが気に入ってしまい、ブログのキャッチコピーを
〜褐色の恋人 アコ〜にしてはどうだろうと思い始めている。