unplugged

アンプラグド[unplugged]: 生楽器だけで演奏すること

この世には自分以外に2種類の人間しかいない。他人か、愛する人達か

最近友人Cが【他人に興味がない】事をカミングアウトした。前々からそうだとは思っていたので互いに何の驚きもなかったが、人に興味津々すぎて占いまで習得してしまった私はその思考が知りたくて連日インタビュー。

 

「ねぇ。他人に興味がないってどういう事よ?」

 

私の場合は

10m:知り合い

5m:友達

3m:身内

1m:スペシャルなたった1人

に周りにいる人を分類する。

だけどCは「私のパーソナルスペースに入れても良いと思う人にしか関心はない。」と断言したのだ。

 

うん、分かる。私もパーソナルスペースに入れたくない人は「半径10m以上で泳いでいてください!」と願っている。「5mは近いんじゃー10mまで離れろー!」と近づいてきたら、近寄ってはいけないオーラを出して警告する。

それがCの場合、「私のパーソナルスペース以内か以外か。」という発想らしい。何そのRoland的思考。「この世には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か。」かよ。

 

しかし考えてみると実に省エネで合理的。

その考え方を掘り下げていくと、知り合い、友達、身内、特別な人という概念すら無いのかもしれない(?)驚愕(!)

 

そういえば以前同じく他人に興味ない党の友人Tに「半径10m〜5mのグラデーションにいる人との付き合い方について」相談した時も、「私、誰にでも距離を置いて付き合うから分からないな。ごめん。」と言われた事がある。(戦慄)

その時は「なんだそのカッコいい台詞!私だって誰にでも距離置いて付き合ってるわいっっ!!」って思ったけど、今思えばその言葉の真意が全然分かっていなかった。

 

まず前提として、他人に興味ない党のアイデンティティーは「私」と「その他大勢」この2種類しか存在しない。だから適切な距離感もクソもない。

自分以外は他人なのだから誰に対しても一定の変わらない距離感が普通でしょ?

 

私は適切な距離感を保てない時はストレスが生まれるんだけど、他人に興味ない党は【私か、私以外か】なので「0か100か」「白か黒か」

つまり、グレーって色は存在しない。

白黒つけないでグレーゾーンを生きることが大人だと思って生きてきた私にはカルチャーショックだよw

 

もう一回言うね、白黒つけないでグレーゾーンを生きることが大人だと思って生きてきた私にはカルチャーショックだよwww

 

きっとGLAYってバンドも私と同じアイデンティティー。ラルク派だったけど、ここにきて一気に親近感。GLAY、お疲れ様!乾杯しよう!私たち、よく今日まで生きてきた。

 

この視点が「腑」に落ちた時、長年の人間関係の呪縛から解き放たれた気がした。クリア。透明。無色。

 

でも、追加インタビューで事態は一転する。「大事な人達が死んじゃったらもう立ち直れない。」と。でも同時に「でも所詮他人だからね。」と。「大事な人が先に死んじゃうのが耐えられないから人類滅亡で一緒に死ぬしかない。」と。パーソナルスペース内の人間への深い愛が垣間見えた。

 

浮かび上がった新事実。

【その他大勢向けの対応】

自分以外は他人なのだから誰に対しても一定の変わらない距離感が普通でしょ?

【パーソナルスペース内への対応】

大事な人が先に死んじゃうのが耐えられないから人類滅亡で一緒に死ぬしかない。

 

……差wwwww

 

でもブレてない。

「私のパーソナルスペースに入れても良いと思う人にしか関心はない。」と断言しているのだから。つまりは、【この世には自分以外の人間は2種類しかいない。他人か、愛する人達か】ってこと。

 

Simple is the Best. こちとら各カテゴリーに適切な対応をしようとしていたけど、そんな必要はなかった。きっとそれは私が大人として生きるためにプロテクトして身に付けた処世術。愛する人達が幸せでいてくれたらそれでいい。

 

そして自分にとっては他人でもその人の事を愛している人は絶対にいる。だから安心して私は私の愛する人の事を愛していけばいい。ただそれだけの事が時々すごく難しい。だからこそ親愛なる人との時間を大切に生きていこう。どう考えたって限りある人生。愛する人と生きながら、自分のために生きる。それができたら最高だ。きっとそれ以上も以下もないよ。

 

Thanks, For my dears(親愛なる人へ。ありがとう。)